お役立ち情報 業務紹介

投稿日:2026年8月10日

ALCパネルの石綿含有仕上塗材はなぜ除去が難しい?|福岡県朝倉市甘木の施工事例で解説

ALCパネルの石綿含有仕上塗材はなぜ除去が難しい?|福岡県朝倉市甘木の施工事例で解説サムネイル

ALCパネルに使用された石綿含有仕上塗材の除去は、下地の特性上、一般的なコンクリート下地とは異なる難しさがあります。今回は、ALCパネルという建材の特徴と、石綿含有仕上塗材の除去が難しいとされる理由について解説するとともに、福岡県朝倉市甘木での施工事例をあわせてご紹介いたします。

ALCパネルとは

ALCパネルとは、軽量気泡コンクリート(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)と呼ばれる建材です。内部に無数の気泡を含む構造となっており、通常のコンクリートに比べて軽量でありながら、断熱性・耐火性に優れているという特徴があります。この特性から、工場・倉庫・ビルなど幅広い建物の外壁材として使用されてきました。一方で、こうしたALCパネルの表面仕上げには、石綿を含んだ塗材が使用されているケースがあり、建物の改修や解体にあたっては、この仕上塗材を安全に除去する工事が必要となります。

ALCパネルへの仕上塗材除去が難しい理由

ALCパネルは気泡を含む構造ゆえに、通常のコンクリートに比べて強度が一様ではなく、普通のコンクリートよりも柔らかいという特性があります。石綿含有仕上塗材の除去に高圧水を用いる場合、通常の水圧で除去しようとすると、塗材だけでなく下地のALCパネル自体まで深く削れてしまい、除去が困難とされてきました。つまり、下地を傷めずに仕上塗材のみを除去するには、パネルの特性を踏まえた繊細な水量・圧力・ノズル数の調整が必要になるのです。通常のコンクリート下地への施工とは異なる判断が求められる点が、ALCパネルへの除去工事の難しさといえます。

ウォータージェット工法とグラインダー工法の違い

石綿含有仕上塗材の除去方法には、主にグラインダーによる研削工法と、超高圧水を用いるウォータージェット工法があります。グラインダー工法は乾式で作業できる一方、削る際に粉じんが発生しやすいという特徴があります。これに対し、ウォータージェット工法は水を用いた湿式での作業となるため、粉じんの飛散を抑えられる点が特徴です。ただし、ALCパネルのような繊細な下地の場合、水圧の設定次第で下地を傷めてしまうリスクもあるため、現場の状況に応じて工法を使い分けることが重要になります。

施工事例|福岡県朝倉市甘木

ここでは、福岡県朝倉市甘木にあるNTT西日本甘木ビル倉庫での施工事例をご紹介いたします。この現場では、内外壁のALCパネルに石綿含有仕上塗材が施工されており、施工面積は800㎡、工期は2ヶ月を予定しております。当初はグラインダーによる研削工法をご提案しておりましたが、お客様より湿潤させながらのウォータージェット工法をご希望いただいたため、その方法で施工を進めております。施工にあたっては、現場の状況を見ながら水量・圧力・ノズル数を細かく調整し、下地であるALCパネルを傷めずに石綿含有層をキレイに除去することができました

※写真はクリックすると拡大してご確認いただけます。

作業段階

超高圧水を用いて、ALCパネル表面の石綿含有仕上塗材を除去する作業を行っております。作業員は保護具を着用し、水圧をかけながら塗材のみを丁寧に削り取っていきます。

超高圧水洗作業の様子
超高圧水洗作業の様子

除去後の状態

除去作業を終えた箇所は、下地のALCパネルを保ったまま仕上塗材のみを取り除いた状態となっております。表面の仕上がりから、下地を傷つけずに塗材のみを除去できていることがご確認いただけます。

除去後の壁面仕上がり
除去後の壁面仕上がり
除去後の壁面仕上がり(別角度)
除去後の壁面仕上がり(別角度)

アクトが選ばれる理由

株式会社アクトでは、鹿児島県日置市を拠点に、福岡県朝倉市甘木をはじめ九州地方や全国で、アスベスト調査・除去およびウォータージェット工法によるはつり工事に対応しております。今回ご紹介したALCパネルのように、下地の特性によって施工方法の判断が求められる現場においても、状況に応じた工法の使い分けと丁寧な調整により対応しております。その他の施工実績は施工実績一覧をご覧いただけます。

まとめ

ALCパネルは通常のコンクリートに比べて柔らかく、高圧水による除去では下地まで深く削れてしまうため、石綿含有仕上塗材の除去が難しいとされてきました。こうした現場では、水量・圧力・ノズル数を細かく調整することが、下地を傷めずに仕上塗材のみを除去するポイントとなります。福岡県朝倉市甘木のNTT西日本甘木ビル倉庫での施工事例でも、この調整により石綿含有層をキレイに除去することができました。今回の現場を通じて、ALCパネルへのウォータージェット工法における調整技術にさらに磨きがかかり、今後もこの技術を活かした施工に積極的に取り組んでまいります。ALCパネルへの石綿含有仕上塗材除去でお悩みの際は、こうした施工実績を持つ専門業者への相談をおすすめいたします。

お問い合わせ

アスベスト調査・アスベスト除去は鹿児島県日置市の株式会社アクト
株式会社アクト
〒899-2503
鹿児島県日置市伊集院町妙円寺3-70-6
TEL:090-5922-8569
[営業電話お断り]

お役立ち情報, 業務紹介

関連記事

【2025年法改正対応】福岡県飯塚駅|石綿含有煙突断熱材除去工事レポート

【2025年法改正対応】福岡県飯塚駅|石…

福岡県飯塚市に位置する飯塚駅の煙突から石綿含有断熱材が確認され、2025年9月に除去工事を実施しまし …

鹿児島県でアスベスト除去工事の費用相場は?建物種別別の目安と内訳

鹿児島県でアスベスト除去工事の費用相場は…

アスベスト除去工事を検討されている施主様や建設会社の皆様にとって、最も気になるのは「費用がどのくらい …

レベル1・2・3で何が違う?アスベストの危険度と適切な除去方法

レベル1・2・3で何が違う?アスベストの…

建物の解体や改修を行う際に、アスベストの有無は非常に重要な確認事項です。株式会社アクトは鹿児島県日置 …

お問い合わせ  施工実績