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投稿日:2026年7月16日

ニューカポスタックとは|アスベスト含有率30~50%【1955年~1985年使用】

ニューカポスタックをご存知でしょうか。昭和30年代から平成初期にかけて、煙突の断熱材として広く使用されていた建材です。アスベスト含有率が高く、飛散性が高いレベル1に分類されるため、除去には高度な技術と厳重な安全対策が必要です。建物の解体や改修を検討されている方にとって、ニューカポスタックの特性を正確に理解することは、安全で確実な除去工事を実現するための第一歩となります。本記事では、ニューカポスタックの成分、使用時期、健康リスク、そして適切な対応方法について、専門家の視点から詳しく解説いたします。

ニューカポスタックとは

ニューカポスタックは、セメント質の基材にアスベスト繊維を混入した断熱材です。昭和30年代から平成初期(1955年~1985年頃)にかけて、煙突の断熱材として広く使用されていた建材で、その優れた断熱性と耐火性から、多くの建物で採用されていました。特に工場、ボイラー室、商業施設などのボイラー排気用煙突に使用される事例が多く、現在でも多くの建物に残存しています。

製造者による製品名で呼ばれていたニューカポスタックですが、業界では「石綿含有断熱材」として分類され、アスベスト含有率が非常に高く、飛散性が高いレベル1に分類される危険度の高い建材です。2006年にアスベストが全面禁止となった現在でも、昭和の建物が多く残存する日本国内では、ニューカポスタック除去の需要が増加しています。当社でも業務案内で複数の工法に対応しており、安全な除去をご提供しています。

ニューカポスタックの成分と特性

セメント質基材とアスベスト繊維

ニューカポスタックの構成は、セメント質の基材にクリソタイル(白石綿)を混入したものです。セメント質の基材により、外観は白~淡灰色をしており、断面を見るとアスベスト繊維が確認できます。アスベスト含有率は通常30~50%と非常に高く、これが高い飛散性につながっています。

優れた断熱性と耐火性を持ちながらも、軽量で施工が容易であることから、昭和時代には標準的な建材として位置付けられていました。しかし、その後のアスベストの危険性に関する研究により、ニューカポスタックが高リスク建材であることが明らかになり、現在では厳重な除去対象となっています。

他の断熱材との比較

建材名
主成分
飛散性
レベル
ニューカポスタック
セメント+クリソタイル
高い
レベル1
吹付けアスベスト
アスベスト繊維+バインダー
著しく高い
レベル1
スレート板
セメント+アスベスト
比較的低い
レベル3

「参照:厚生労働省 石綿総合情報ポータルサイト」

使用時期と建物での位置

昭和30年代~平成初期の使用

ニューカポスタックが使用されたのは、1955年から1985年頃までが主流で、1980年代後半にはほぼ使用されなくなりました。この時期は日本の高度経済成長期から安定成長期に相当し、工場、商業施設、オフィスビルなどの建設ラッシュが続いていた時代です。

特に1960年代~1970年代に建設された建物には、ニューカポスタックが使用されている可能性が極めて高いです。この時期に建てられた建物の所有者・管理者の方は、建物の改修や解体を予定されている場合、必ず事前調査を実施することが重要です。

建物での使用位置

ニューカポスタックの使用位置は限定的です。煙突内部の断熱層はボイラー排気用煙突の最も一般的な使用位置であり、配管周囲の保温材として蒸気配管やボイラー配管の断熱に使用されています。また、機械室・ボイラー室では高温機器周辺の断熱対策に採用されていました。一般住宅ではほぼ使用されず、主に工場や商業施設、公共施設での使用に限定されていることが特徴です。ただし、建物の規模に関わらず、ボイラー施設を持つ建物には使用されている可能性があります。福岡県田川郡での実際のニューカポスタック除去工事をご確認ください。

健康リスクと飛散性

ニューカポスタックがレベル1(最高危険度)に分類される理由は、その高い飛散性にあります。レベル1のアスベスト含有建材は、わずかな振動や劣化によってアスベスト繊維が空気中に飛散する可能性があります。

アスベスト繊維を吸入すると、肺がん、中皮腫、アスベスト肺などの重篤な疾患を引き起こすリスクが生じます。潜伏期間は20~50年と長いため、過去の曝露による健康被害が現在になって顕在化する事例も多くあります。建物の劣化や改修作業により、ニューカポスタックが破砕・剥落すると、周辺環境にアスベスト繊維が飛散する可能性が極めて高いです。このため、ニューカポスタックを発見した場合は、絶対に自分で除去を試みず、有資格の専門業者に相談することが重要です。

ニューカポスタック見分け方

建物の煙突や配管周辺に、セメント質で白~淡灰色の断熱材がある場合は、ニューカポスタックの可能性があります。ただし、目視による判断には限界があるため、必ず専門家による確認が必要です。

「ニューカポスタック」という製品名が目視で確認できる場合もあり、その場合は確実にニューカポスタックです。製造年や製品情報が記載されている場合もあるため、写真に撮って専門業者に相談することをお勧めします。ただし、アスベスト含有建材は見た目では完全には判別できないため、確実な判定には分析調査が必要です。2023年10月1日から、アスベスト事前調査は有資格者による実施が義務付けられており、調査結果報告書の提出が法令で定められています。

適切な除去方法と対応

ニューカポスタックはレベル1のため、特別な除去方法が必要です。ウォータージェット工法により、超高圧水で断熱材を削り落とし、飛散防止と確実な除去を同時に実現できます。

建物の改修や解体を予定されている方は、工事着手前に必ず有資格者による事前調査を実施し、ニューカポスタックの有無を確認することが法令で義務付けられています。除去工事も専門業者に依頼し、適切な安全対策と環境への配慮を行った上で実施することが重要です。

ニューカポスタック発見時の対応

ニューカポスタックを発見した場合は、絶対に触らず、専門業者に相談することが重要です。劣化した断熱材からアスベスト繊維が飛散する危険性があります。建物所有者だけでなく、周辺住民や作業員の健康を守るため、事前調査から除去工事まで、一貫して専門業者による対応が必須です。

ニューカポスタックは、昭和時代の建物では比較的よく見かける断熱材ですが、その高い飛散性と健康リスクから、法令で厳格に管理されています。建物の老朽化に伴う改修・解体を計画されている場合は、早めに有資格者による事前調査を実施し、適切な対応を取ることが重要です。

【執筆者プロフィール】株式会社アクト

鹿児島県日置市に拠点を置き、アスベスト調査・除去を専門に手がけている企業です。代表は業界で22年以上の経験を積み重ね、一般建築物石綿含有建材調査者講習の講師としても活動。ウォータージェット工法をはじめとする複数の工法を取り扱い、煙突除去工事は年間10本程度の実績を有しており、福岡県をはじめ全国のお客様から信頼いただいております。

お問い合わせ

アスベスト調査・アスベスト除去は鹿児島県日置市の株式会社アクト
株式会社アクト
〒899-2503
鹿児島県日置市伊集院町妙円寺3-70-6
TEL:090-5922-8569
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