アスベスト含有建材の除去工事を検討されている方にとって、工期がどのくらいかかるのかは重要な関心事項です。工事期間が長引けば、それだけ建物の使用停止期間も延びるため、事前に正確なスケジュールを把握しておくことが大切です。
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鹿児島県日置市を拠点に全国のアスベスト除去工事を手がける株式会社アクトでは、多数の工事実績を通じて蓄積された経験から、規模別・レベル別の正確な工期をお伝えしています。本記事では、アスベスト除去工事の工期について、法令に基づく届出期間から実際の施工期間まで、詳細にご説明します。
アスベスト除去工事の基本的な工期の考え方

アスベスト除去工事の工期は、建材のレベル、除去面積、建物の構造などにより大きく変動します。工期を正確に把握するためには、これらの要因を総合的に検討する必要があります。
工期に影響する主な要因
アスベスト除去工事の工期を左右する主な要因として、以下の項目が挙げられます。
| 要因 | 工期への影響度 | 備考 |
|---|---|---|
| アスベスト建材のレベル | 大 | レベル1が最も長期化 |
| 除去面積 | 大 | 面積に比例して延長 |
| 建物の構造・階数 | 中 | 高層ほど作業時間が増加 |
| 立地条件 | 小 | 都市部では搬入出に制約 |
レベル別の工期の違い
アスベスト含有建材は飛散性の程度によってレベル1から3に分類され、それぞれ工期が大きく異なります。レベル1の吹付けアスベストは最も飛散性が高く、隔離工法による厳重な作業が必要なため、工期も最も長くなります。一方、レベル3の成形板等は飛散性が比較的低いため、工期を短縮できる場合があります。
2023年10月1日から、アスベストの事前調査は有資格者による実施が義務化されました。工期計画を立てる際は、有資格者による事前調査期間も含めて検討する必要があります。
レベル別工期スケジュールの詳細
各レベルの建材ごとに、具体的な工期スケジュールをご説明します。これらの数値は一般的な目安であり、実際の工期は現場条件により変動することをご理解ください。
レベル1(吹付けアスベスト)の工期
レベル1建材の除去は最も慎重な作業が要求されるため、工期も長期間に及びます。隔離工法による除去作業では、作業場所を完全に密閉し、負圧装置を設置して飛散防止対策を徹底します。
小規模現場(100㎡未満)
準備工事:3-5日
除去作業:5-8日
清掃・検査:2-3日
合計工期:10-16日程度
中規模現場(100-500㎡)
準備工事:5-7日
除去作業:10-15日
清掃・検査:3-5日
合計工期:18-27日程度
大規模現場(500㎡以上)
準備工事:7-10日
除去作業:15-30日
清掃・検査:5-7日
合計工期:27-47日程度
レベル2(保温材・耐火被覆材)の工期
レベル2建材は、配管の保温材や柱・梁の耐火被覆材として使用されているため、除去作業は建物の構造に沿って進める必要があります。レベル1と同様の飛散防止対策が必要ですが、作業範囲が限定的な場合が多いため、やや工期を短縮できる可能性があります。
レベル3(成形板等)の工期
レベル3建材は屋根材や外壁材、内装材として広く使用されており、飛散性は比較的低いものの、手作業による慎重な除去が必要です。投下や重機作業は破砕の危険性があるため原則禁止されています。
| 建物規模 | 一戸建て住宅 | アパート・店舗 | 大規模建築物 |
|---|---|---|---|
| 屋根材除去 | 2-4日 | 5-8日 | 10-20日 |
| 外壁材除去 | 3-5日 | 6-10日 | 12-25日 |
| 内装材除去 | 1-3日 | 3-6日 | 8-15日 |
事前準備期間と届出スケジュール
アスベスト除去工事を実施するためには、法令に基づく各種届出の提出が必要です。これらの届出には提出期限が設定されているため、工期計画の際は十分な余裕を持って準備する必要があります。
各種届出の提出期限
アスベスト除去工事に必要な主な届出と提出期限は以下の通りです。届出の遅れは工事開始の遅延に直結するため、確実なスケジュール管理が重要です。
| 届出名称 | 提出期限 | 対象レベル | 提出先 |
|---|---|---|---|
| 工事計画届 | 工事開始14日前 | レベル1・2 | 労働基準監督署 |
| 特定粉じん排出等作業実施届出書 | 工事開始14日前 | レベル1・2 | 都道府県知事等 |
| 建築物解体等作業届 | 作業開始前 | レベル1・2 | 労働基準監督署 |
| 事前調査結果報告 | 工事開始前 | 全レベル | 電子システム |
事前調査から工事開始までの期間
アスベスト除去工事の全体スケジュールは、事前調査の実施から工事完了まで以下のような流れになります。特に分析結果待ちの期間は、分析機関の繁忙状況により変動するため、余裕を持った計画が必要です。
事前調査段階
書面調査:1-3日
現地調査:1日
試料分析:3-7日
調査報告書作成:2-3日
届出・許可段階
届出書類作成:3-5日
届出提出期限:工事開始14日前
行政審査期間:7-14日
工事計画最終調整:3-5日
工事実施段階
準備工事:2-10日
除去作業:レベル別に変動
清掃・検査:2-7日
廃材処理:1-3日
鹿児島県・九州地方での工期に関する注意点
鹿児島県や九州地方でアスベスト除去工事を実施する際には、地域特有の気象条件や物流事情を考慮した工期設定が重要です。適切な計画により、工期の遅延リスクを最小限に抑えることができます。
気象条件による工期への影響
九州地方は台風の通過や梅雨の長期化により、工事が中断される可能性があります。特に屋根材や外壁材の除去作業は天候に大きく左右されるため、気象予報を考慮したスケジュール調整が必要です。台風シーズン(6月~10月)は工期に1.2~1.5倍程度の余裕を持たせることを推奨します。
資材調達・人員配置の地域特性
鹿児島県内では、専門的な除去資材の調達に本土と比べて数日の時間を要する場合があります。また、有資格者の確保についても事前の計画が重要です。離島部での工事の場合は、フェリーの運航スケジュールも工期に影響するため、詳細な物流計画が必要になります。
鹿児島県日置市を拠点とする株式会社アクトでは、九州地方の気象条件や物流事情を熟知しており、地域特性を活かした効率的な工期設定が可能です。緊急時の対応体制も整備しているため、安心してお任せいただけます。
適切な工期設定で安全で確実なアスベスト除去を
アスベスト除去工事の工期は、建材のレベル、除去面積、建物の構造、地域条件など多くの要因により決定されます。レベル1の吹付けアスベストでは1ヶ月以上、レベル3の成形板では数日から2週間程度が一般的な目安となります。
重要なのは、法令に基づく適切な届出期間を確保し、気象条件などの地域特性を考慮した余裕のある工期設定を行うことです。工期を短縮するあまり安全対策が疎かになることは絶対に避けなければなりません。
株式会社アクトでは、豊富な実績と地域密着の強みを活かし、お客様のご要望に応じた最適な工期プランをご提案しています。事前調査から工事完了まで、一貫したサポートで安全で確実なアスベスト除去工事を実現します。